Akamai: Standard TLS ready と Enhanced TLS の比較

Standard TLS ready

  • 目的:一般的なWebサイトや画像・動画配信向け
  • ネットワーク:標準的なネットワーク(edgesuite.net
  • コンプライアンス:ISOやSOXには準拠するが、PCI DSS(カード情報保護)には非対応
  • 技術要件:SNI(Server Name Indication)対応のクライアントが必須
  • メリット:導入が比較的容易でコストを抑えられる
  • 適したケース:個人情報を含まない静的コンテンツや一般的な公開ページ

Enhanced TLS

  • 目的:銀行、EC、医療などの高い機密性が求められる通信向け
  • ネットワーク:物理・論理的に厳重管理されたネットワーク(edgekey.net
  • コンプライアンス:PCI DSS、FedRAMP、HIPAAなどの厳しい基準に準拠
  • 技術要件:SNI非対応の古いクライアントもサポート可能(VIPオプション使用時)
  • メリット:最高レベルの安全性が保証され、個人情報(PII)の取り扱いが可能
  • 適したケース:ログイン後の会員ページ、決済画面、個人情報の入力フォーム

なぜ全てを Enhanced TLS にしないのか

  • コスト:Enhanced TLS は高度なインフラを維持するため、一般的に契約費用が高くなる
  • 設定時間:Standard TLS に比べて、証明書のプロビジョニングに時間がかかる傾向がある
  • 必要性:攻撃対象にならない公開情報(画像など)に高額な保護をかけるのは過剰投資となる場合がある

結論

  • ユーザーの個人情報やクレジットカード情報を扱う場合は Enhanced TLS を選択する
  • 上記を含まない一般的な配信であれば Standard TLS で十分なセキュリティが確保される